怠惰
ごろ…
またまた文章↓(続き・また未完)
「…おい」
棚の死角に声をかけた。
大きく声をだしたかったが、あまり上手く出せなかった。
棚の死角から声は返ってはこない。
棚の死角へずかずかと足が動く。
大きく肩で息をする。
「誰なんだ」
おもわず大きな声をあげた。
が、テーブルの上のふるいランタンに、火が灯してあるだけである。
人の気配がなかった。
気味が悪くなり、足早に梯子に向かう。
棚からいくつか本が落ちたが、そんなことは気にしていられない。
得体のしれないなにかが自分の後ろにいる気がしてならない。
蜘蛛の巣が顔にかかる。
それでも足をとめることはない。
梯子までたどり着く。
ほこりっぽい鉄の梯子を音を立てて体力の限りを使うように這い上がった。
上までのぼると錆びがスーツにつくのも気にせず、ふたを必死に全身をつかってしめた。
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